年上の部下との関係は難しいですか?

【年上の部下との人間関係】

右の写真を見て、どちらが上司だと思いますか。

お応えになる方の年齢によって、

意見が異なります。

例えば、現在既に定年退職された方だと、

右が上司と答える人が大半かもしれません。

一方、現在会社勤務されている人は、

左が上司だと答える人が多いことでしょう。

 

 

今、日本の企業で抱えているホットな課題として、

年上の部下と年下の上司の間のコミュニケーションが

難しいというお話をよく耳にします。

 

 

「年上の部下とうまくつきあう職場のルール」

(ダイヤモンド社)の前川孝雄氏の本が売れている

背景には、日本の企業の人事問題による人間関係

で悩んでいる人が多いことをあらわしています。

 

 

そもそも、両者の間に壁として存在するのは、

お互いの価値観の違いはもちろんのこと

心理的抵抗です。

年の若い部下は前提として「しっかり指導しなければ

上司としての立場がない」

年上の部下は、「お前に言われる筋合いはない」

まさに、戦争状態なのです。

 

 

年上の部下としては、入社した頃は、

年上の上司に仕えていた身。

いずれ、自分も年下の部下と仕事をする

という前提がここ数年の社会の変化によって

既存の牙城が崩壊してしまい、

以前の認識のフレームを変化させることが

難しいという心理状態。

 

 

 

頭ではわかっていても、心がついて

いけない状態が続くと、両者にとって

ストレス飽和状態になります。

 

 

お互いの関係性に必要なことは、

何でしょうか。

 

 

お互いから学ぶ

腹を割って話す

 

 

年上の部下は年下の上司を尊重し、

協力するという姿勢が必要ですし、

年下の上司は、相手を尊重する、

敬意を持って接するというあり方が

必要なのかもしれません。

 

 

いずれにせよ、人間関係が企業の

生産性にも影響を及ぼします。

メンタルヘルスはもちろんのこと。

 

 

地球全体からすると、なんともちっぽけな

世界の出来事ですが、これも心の中の

戦争。

 

 

今、私たちが知性を活かして、

働く意味について考える時代に来ています。