ミルトン・エリクソン博士に捧げます Ⅳ

【選択する】

 

 

幸運にも彼のもとで学んだ女性のお話です。

博士が生存されていたときに、

当時男性が占めていた世界で学んでいた彼女を

エリクソン博士は、真摯に受け入れました

そして、彼女は博士から多くのことを教わりました。

 

博士が亡くなる少し前のこと。

彼女に鳥の彫刻をプレゼントとして贈り、

「ところでこれまでの学びをどのようにわたしにお返ししてくれるのかな?」と

博士にきかれ、「え?」と少しとまどい、

「もちろん、お返ししますよ」とこたえました。

 

エリクソン博士は、ある話を彼女にしました。

彼が農家の青年だった頃、近所に住む裕福なおばの家へ

学資を借りに行きました。

礼儀として手袋をして会うのがマナーだったので、

彼は農作業用の手袋をして出かけました。

 

おばに学資の援助を願い出ると、彼女は承諾しました。

そして、彼は勤勉に励み、学位を取得しました。

 

その後、再訪し、「医者になりたいんです。お金を貸してください」

おばは「いいですよ」と承諾しました。

 

彼は、さらに勤勉に励み、医者になりました。

数年後、おばのもとへお礼を伝えにいくと、

「さて、どうやって返してくれるのかしら?」とおばは彼にたずねました。

そして、彼に言いました。

「2つチョイスがあるわ」 彼は少し緊張してその後の言葉を待ちました。

 

おばは、「お金で返済するか。または、優れた医者(ヒーラー)になるか」

 

そして、彼が選択したのは。。。。。。